机上に踊る胆と熱

中小企業診断士試験についての(役に立つ)所感

実戦形式で練習する。

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 突然ですがこう、なんて云いますか、自分の机から1m向こうにゴミ箱があるんです。そこへポンと何かを、放り投げますとたいていは、入るんですね。習慣になってますんで力の加減を、身体が覚えているんでしょうね。だからPC画面を見ながらなのに、なにか放り投げてもゴミ箱へ入るんでしょう、ウン。

 さて、ここでお次の課題なんですが「入ったら賞金が出る。入らなかったら罰金ね」となったら、どうでしょう。途端に難易度が上昇しませんかね。「ヤベー、入らなかったら100万円の罰金かよ」となりますと、なぜかゴミ箱へ入らなくなる。ここが非常に厄介なんですが・・・・・・・・試験も同じかもしれません。  

 試験勉強をする際に私は常に、「実戦!」と言ってました。実戦形式の中で実力を発揮、するためです。勉強時間かぁ~さあやるかぁ~ノリではなく「実戦!」です。本番!でも良いのですが一度、脳にそう命じて勉強を開始してみましょう。集中度が違ってきますから。しかも、「実戦!」と命じて取り組んだ問題、もしも間違うと「強烈な印象として残る」んです。なにせ、本番です。今、間違えた問題って本番ならば、「その一問を落としたために一次不合格だったかも」なんです。「ヤバイ!オレ、今年も落ちた」になることで強烈な印象を醸し出すんです。オモシロイ構造をしてますね、人間の脳味噌ってヤツは。

 どうせ勉強するならば、実戦形式です。そう云えば野球強豪校の花咲徳栄高(埼玉県)は練習時間、常に実戦形式なんだそうでして、部員の集中度が他校と違うらしい・・・・・・他校がマシンを相手にカキーンカキーンと打っている間、花咲徳栄は「9回裏2アウト!」とか声が飛ぶんだそうです。さらには「1点ビハインド!ランナー2塁!」な想定がなされるんだそうでして、こうなると普段は軽くセンター前に運ぶ打者が、途端に打てなくなるんだとか。そりゃ、そうでしょう。いやなにせ、1点ビハインドの最終回2アウトですよ。でも、そんな想定のもとで打席に立って「打てなかった」経験・・・・これが、真のノウハウ蓄積に繋がるんだそうです。そんな場面でしか気づけないこと、たくさんありますからね。日南学園(宮崎県)はブラスバンド演奏、グランドにガンガンに流しながら実戦想定しているみたいですし我々受験生も、この、高校球児に見習っていくべきかもしれません。常に実戦!です。  

 たとえば「答え合わせをせずに10問解く」などの、実戦形式はいかがでしょう。本番試験は(当たり前ながら)答え合わせがデキナイままです。正誤不明のまま25問を解くワケなんですから、この緊張感たらハンパない。一問毎に正誤判定して次にいく普段と大違いで本番は「さっきの問題が合ってんのかどうか不明のまま」です。当たり前ですけど、これって、かなりの難易度上昇だとは思いませんか。何点取ったか不明という状態、つまり実戦形式に身を置いて普段から学習するとかなり効果的です。

追伸:  

 一次模試の活用法ですが、「受験科目の自己採点をしない」方法もオススメ。1日目の経済学や財務会計、企業経営理論や運営管理の「得点が不明のまま2日目に臨む」という練習です。これ、想像以上にタフですよ。そしてそれこそが、実戦形式!なんでして、時間効率が100倍になるノウハウと言えましょう。なぜならそんな、実戦形式!ココで間違えた問題は強烈に、印象されますんでね。

 

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