机上に踊る胆と熱

中小企業診断士試験についての(役に立つ)所感

二次で大切な「力の抜き方」

 

 「1億円プレーヤーのチェンジアップは球速100kmだ」ですし「100kmならオレでも投げられる」のですけども、だからとて我々が「1億円プレーヤーになれるかどうかは不明」です。いったいなんの話なのか?

 スローボールを投げられるとプロ野球界で1億円プレーヤー、これになれます。スローボールとは云うまでもなく、誰でも投げられる程度の球速の投球なんですけれども、それじゃいったい我々とプロ投手の違いは何でしょうか。この視点が診断士・二次試験とも似ているような気がするんです。

 チェンジアップと呼称されるこのスローボールですが、「力の抜き方」が大事になるみたいです。そしてマスターするには努力の方向性が、今までとかなり違ってくるようです。今までの練習では「力のつけ方」を覚えてきたわけでしょう。そんな選手ですが今度は、「力の抜き方を覚える」というんですから一時的に戸惑うみたいで、バカバカと打たれる期間を経るのがどうも普通のようです。ひょっとすると「なにやってんだー!」と怒られる期間も、あるのかもしれませんし、「やっぱりダメだ」となる期間も従来より、増加するのかもしれません。練習の量を増やしたって改良しませんからスローボールの習得では、「意識づけする点を変更する」てな練習が肝、となるってことでしょうかね。

 

 一次試験から二次試験に移行する際は、この意識差が障害となるのかもしれません。力をつける、知識量を増やすのが一次試験ならば二次は、「力の抜き方を覚える」みたいな・・・・・・「従う意識」が大切になるのが二次試験です(詳しくはhttps://con515151.hatenablog.com/entry/2018/10/31/164444)。付けた力を発揮するために、力の抜き方を覚える必要があるんです。「1億円プレーヤーのチェンジアップは球速100kmだ。100kmならオレでも投げられる」という意識を持ちつつ、その、力の抜き方を過去問を通じて学ぶ必要があります。「全力で投げるスローボール」ですが、これが出来れば診断士二次試験は、合格出来ます。そしてその、全力で取り組むべきテーマとは「従う意識」なのでありまして、「仕事経験を一旦忘れ『ふぞろい』等で紹介されてあるアッサリ答案を写経する」になると思います。「こんな程度で80点!?」という解答を我々は先ず、原稿用紙に写す作業をするのです。そして、解答の〝相場感〟をつかむことで「力の抜き方」、つまり、合格に必要な従う意識を醸成する必要があります。余計な仕事経験は邪魔になりますんで・・・・・なお具体策はおいおい、このBlogで後日語って参りますが。

 追記:

 写経用教材として『ふぞろい』をオススメする理由、それは、「80分答案だから」というものになります。受験校の模範解答は多数の講師が数日かけて作成したものです。これに対し『ふぞろい』は受験生は80分で作成した、かなりリアルな答案ですから我々受験生でも手が届く、そんな予感に溢れているのです。無論、受験校の模範解答と比較すると「これがホントに80点答案!?」てなくらいにアッサリ、してますけれどもね。でも、ホント、80分対処ではあのアッサリ感こそが我々の目指すべき領域ではなかろうかと。