机上に踊る胆と熱

中小企業診断士試験についての(役に立つ)所感

得点ルールを、先ず確認しよう

 

 

 野球未経験のアスリート集団、目の前にいると仮定しましょう。そして貴方はそいつらと、野球の試合をします。さて、どうやったら彼等に勝てるでしょうか ―― 私ならば「相手が準備を整える前に」試合を申し込むでしょうか。特に、野球に於ける得点のルール、ここをヤツらが確認する前にプレーボール!してしまいます。そうしたら、勝てると思えます。準備なし状態なら如何に筋肉エリート集団とは申せ、その能力を野球場では発揮できなくなりましょう。得点ルールを知らぬのですから相手が「ええ!?140mも飛ばしたのにファール!?」とかなんとか言っているうちに、あるいは「さっきは100m飛ばしたら『ホームラン』とか言ってたじゃん!?」な文句を言っている間に彼等は、自滅してくれることでしょうから。

 天賦の才を持つ者すら、斯くの如し。才能はあっても得点のルール、未確認のままでは勝利は不能です。でも、非エリートの我々が同じ状況だったら、どうでしょう。我々サイドがルール未確認のまま、なのであれば高確率でコールド負けしちゃうことでしょう。得点のルール未確認のまま戦えば必敗なのですが、それなのに我々は今、診断士・二次でそれをやろうとしています。「どんな加点がなされているの?」な情報ナシに、戦おうとしているワケですから必ず死にます。ヘタをすれば「来年一次7科目からのやり直し」ですけど、さて、どうしましょうか・・・・・・

 

OODA > PDCA

 PDCAが大事だと言われます。ですが私は二次では、OODAが重要になるように思います。突然な話で恐縮なのですが・・・・・・一次試験では有効機能したPDCAでは、当初立てたPlanがスタートとなり、進行中の管理・監視が最重要視されるため、プロセスが重要視されます。反復練習を管理していくイメージになるでしょうかね。ですが二次では「先ず、その計画そのものが立てられない」なんてことになり易く、PDCAが回せないなんて事態を私は迎えたのでありました。原因は単純で、「どんな加点がなされるのか」が分らなかったためなんです。おそらく大半の受験生も、同じ問題を抱えているように感じますけど、ところでOODAってなんでしょうか。以下に詳細を掲載します。

・Observe

相手(ビジネスの場合では市場や顧客)をよく観察します。思い込みや予断を廃した「柔軟さ」「臨機応変さ」が求められるステージです

・Orient

上記の観察結果に基づき、状況を判断し、方向付けを行うステージです。十二分に状況を観察した後の判断なので、適確性が高まります。

・Decide

今後の具体的な方針や行動プランを策定します。適切な観察、状況判断をベースにした行動プランなので、実効性が増します。

・Act

いよいよ実際の行動となります。またAct の結果を受けて、次なるOODAのステージに移行します。こうして何度もOODAを繰り返すことで、より高いレベルの目的に達成できることから、この繰り返しはOODAループとも呼ばれます。

(参考:https://www.jscore.co.jp/column/lifestyle/2017/ooda/

 

 PDCAと違いOODAでは「観察する(Observe)」というステージを経ます。ここが重要なのでありまして私はこのステージにて「二次の得点ルールの把握」を、行いました。具体的には『ふぞろい』のABC答案の比較、これになります。比較検討の詳細なやり方などは後日掲載しますが、まあ本日は・・・・・・・・二次試験のオソロシさの面だけ、確認頂ければ結構でしょうか。「観察する(Observe)」というステージを経ないまま、やみくもに勉強時間を増加させれば、つまり、得点ルールを無視した勉強を開始すれば我々は、必ず、10月第3週に涙をのむこととなります、嗚呼無情。

追伸:  

 後日、詳細に触れる予定の「得点ルールの確認」なのですけれども、事例Iだけに話を絞れば「結論はホントに5種類くらいに限定される」んです。結論とは事例Iに於ける「解答用紙に記入すべき結論」を意味しまして、ここを外していない限り我々は二次に於いて、大幅失点を防ぐことが出来ます。具体的なトレーニング方法等についても触れていく予定です。