机上に踊る胆と熱

中小企業診断士試験についての(役に立つ)所感

暗記戦、用意。

 昨日、セガレ(小6)と車移動中にモクモクと起ちこめる煙を発見しました。セガレは「雲か」と言いました。大人の私は「雲か、たき火か、野焼きか、火事か」と言いました。なんの話だコンチクショーなんですけども今回は、判断の前提としての「暗記のお話」を致します。「雲」しか暗記出来ていない者と、「雲、たき火、野焼き、火事」の4種類を暗記している者ですが、試験ではどっちが有利ですか?ってなお話になりそうです。

 ・・・・ところで「何が肝心なことかを理解している人」のことを、大人と定義したのは福沢諭吉さんらしいんですが診断士一次試験の学習に於いて、肝心なことはいったいナンだろうか。

 「雲か」という、ひとつの可能性しか出せなかった小学六年生に対し、大人の私が4つの可能性を出しえたのは、それらを暗記していたからです。暗記していると瞬時に、多数の可能性を出して、そして、絞り込めるのです。的中率は当然ながら、アップします。さらには4つの要素が脳内にあることで5番目の可能性、たとえば「工場の煙」という結論すらも類推して、出すことが可能になります。これは「雲」という一要素しか暗記していない者には、出来ない芸当になります。

 さて、誰かが診断士一次試験を「7つの資格を同時に取得する試験だ」と言ったとかでして、自分を振り返ると確かにそんな、難易度と学習量になるんじゃなかろうかと思ってます。求められる覚悟の度合いは、そこそこ高いものですよ、診断士試験は。稀に「過去問3周で合格しましたよ~」な天才もいますけども、私のような普通人には向かない(&危険な)アドヴァイスなのかなあ、と。8月第1週週末までに合格基準到達の知識量を身に付ける必要があり、しかも分量7科目なんですけども、経験談を基に口スッパクして強調したいのは、暗記です。丸暗記至上主義を掲げることを、お勧めします。たいへんに思えるでしょうけども結局は、それが最もラクだと考えますし、ラクに感じないのは肚(はら)を括っておられないためかもしれません。

 ・・・・・一見すると暴論に映るでしょうけども、この話をつづけます、丸暗記至上主義。

 学習期間中にビックリしたことがありまして、一次試験動画を視聴してましたが「暗記はダメですよー理解ですよー」と言ってた講師の方、おられたんですが、その同じ彼が直前模試の解説では何を言っておられたかと云うと、

 

 「今回は、暗記してたかどうかが勝負の分かれ目デシタ」と・・・・・・

 

 「ええ!?そうだったの!?」でしょう。しかも、爽やかにそう仰ったんですから・・・・・・・おいおいあんた、普段はなにを言ってた?( ゚Д゚)「理解>暗記」とか言ってませんでした?( ゚Д゚)なんですが結局は、やはり、そうなんです。そして「肝心なこと」を考えてみますに一次試験、結局のところ、「知識量になる」と結論されると思うのです。自信を持って断言しますが直前期に入れば大凡皆さんも、そう、結論すると思えます。生活の心地よさ・快適さではなく、あくまでも目的を「試験合格に置く場合」では暗記ですが、たいへん有効です。暗記してたかどうかが勝負、分けて仕舞うんです。

 暗記の大切さはまた、直前期の受験生を見ているとよく分かります。ラスト1カ月の時期に受験生、どなたも必死でやってることってテキスト黙読じゃなく、暗記なのです。直前期にようやく気づくんですね、暗記戦の得点効率の良さを・・・・・・そして「時間が足りね~」とか言いながら必死に、覚えようとしている。私はその時、思いましたね、「普段から暗記してたら結局はラクだった」と・・・・・・・・

 さて本日は、11月7日です。一次本番まで残り9カ月になりました。もう少し暗記戦のことに、触れてみます。ゲンナリするでしょうけども、しょうがない。甘言を弄してはミスリード、しちゃいますし結局それは、ムダな学習になりますからね。なので、つづけますよ、書いてる私もゲンナリですが。

 つづきです。私は学習当初、「理解するから暗記が容易になるんだ」と誤解してました。だから最初は暗記ではなく、テキストを読んで理解していこうと、していたんですがこれはかなり、非効率でした。理解する→暗記できると誤解しているうちはそもそも、得点も伸びないうえに理解も出来ていない、そんなモンだと気づかされましたが、A(1種類の情報)を暗記している人とABC(3種類の情報)を暗記している人がいると、仮定しましょう。前者は結局理解が進みません。後者は理解が進むのですが、そもそも理解ってのは、「前提として暗記が必要なもの」なのです。どういうことか?

 理解とは脳内の繋がりのことなんですけども、A+B+Cの情報を暗記して初めて、そこに繋がりが生まれます。生まれた繋がりから脳味噌が「あっ!」となる、それが理解ですんで、学習の順番にて「理解する→暗記できる」な思い込みがあるうちは、来年8月第1週に泣く可能性が大でしょうかね。「暗記する→理解できる」という順番に早急に気づけると、私のような凡才でも天才と伍して戦えるようになります。

 起ち上がる煙を見て「雲か?」という可能性だけしか想起出来ぬ者と「雲か、たき火か、野焼きか、火事か」と多想起出来る者とが試験を受ければ、勝敗は自明だと思います。さらに後者は4つの情報から、5番目の可能性をも導き出せるようになりまして、試験業界で云う応用力とは、これのことだと思うのですが「雲でもたき火でも野焼きでもなさそうだ。火事でもなさそうだ」と脳が瞬時に判断し「そうなると、やはり、小さな工場の煙かもな」と判断が円滑化してきます。そしてこれが、6割ゲットに必要な応用力です。そうなるためにも今回私は、皆さんに「暗記戦用意」をお勧めする次第。たいへんではありますがはやく肚をくくった者が、有利ですし結局はラクなんです。

 

追伸:

 ところで「暗記か、たいへんそうだな~」な方は早急に、受験を諦めることをお勧めします。いや、冷淡に思えるかもしれませんがそれが結局は、親切提言だと思えるんですよ、この試験は。資格試験受験ってのは、家庭を犠牲にするわけですよね。中途半端な覚悟で診断士試験、臨むくらいなら止めておくべきです。試験なんて、落ちたらタダの人なんですが診断士試験は「タダの人以下」ですよ。(女房子供を泣かせているワケなんですからね)苦労自慢する趣味はナイんですが、そんな私でもグチりたくなる、そんな試験だったってことだけはお伝えしておきたいし、暗記くらいでひるんでいるくらいならば受験は諦め、代わりに家庭サービスを充実させるべきです。なにも診断士試験だけが、人生ではナイのですからね。中途半端がいちばん良くないです。